大会長あいさつ

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日本製薬医学会第12回年次大会の開催にあたって

この度、日本製薬医学会第12回年次大会を、2021年10月29日(金)と30日(土)の2日間、東京 日本橋ライフサイエンスハブを会場として開催することとなりました。本年も昨年に引き続き、COVID-19の状況も鑑み、Web開催(「LIVE型Web配信」+「オンデマンド配信)」形式での開催と致しました。

日本製薬医学会では、2009年に一般財団法人への移行後、2010年よりオープン参加型の年次大会を毎年開催し、製薬およびその関連企業、アカデミア、規制当局および医療機関/研究機関の第一線で活躍している当学会メンバーや各分野の専門家が参集し、臨床開発、製造販売後の有効性評価・安全性監視、メディカルアフェアーズ、製薬医学/医薬品開発教育訓練などに関して活発な議論を行って参りました。

今年の年次大会では、『製薬医学の新しい様式』をメインテーマに致しました。パンデミックにあっては、治療薬やワクチン等の開発をはじめ、製薬医学に対する期待は大きなものがあります。医薬品として、正しい情報に基づき、より安全で、より有効な今までになかった価値を創出していくことは、まさに製薬医学の本分であり、より良い社会へ貢献することにつながります。また、6月に行われた「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」の改訂などの臨床研究領域での規制の変化だけでなく、eConsentやePRO等の新しいデジタルツール、リアルワールドデータのようなビッグデータ等の利活用に代表されるように、デジタル・トランスフォーメーションの波が押し寄せ、製薬医学においても急速な環境の変化が起きています。そこで、今回の年次大会ではCOVID-19による世界的なパンデミックの経験によって、Withコロナ時代として、どのように製薬医学のあり方が変遷したのか、今何が起きているのかについて、製薬医学において解決が期待される様々な社会的な課題を俯瞰し、製薬医学の”New Normal”を様々な角度から討議します。

招待講演には日本医科大学学長の弦間昭彦先生をお招きし、「薬剤性肺障害と学会主導肺癌レジストリを用いたリアルワールドデータの活用」についてご講演いただきます。また、基調講演には国立国際医療センター国際感染症センター長の大曲貴夫先生をお招きし、「COVID-19の臨床」と題して、最新の知見についてご講演いただきます。各セッションでは、昨年の年次大会からの継続・進展となる「リアルワールドデータの薬事規制への活用の現状と将来への展望」や「製薬医学の教科書の発刊に向けて」、「製薬医学の立場から見た新型コロナウイルス感染症(COVID-19)」、「MSLの価値」、そして「MA部門が実施するメディカルエデュケーションイベントの意義と実践」や「リスクコミュニケーションの変革と今後の展望」など、日本製薬医学会だからこそ取り上げる魅力あるセッションを企画しております。

以上のように、今年の年次大会でも、COVID-19の状況を加味した上で、関連学会をはじめ各分野の専門家の方々にご参加いただき、活発な議論、意見交換・情報共有の場として魅力ある大会を目指しております。 本大会が、会員ならびにご参加の皆様に満足いただけるよう、大会関係者一同、一丸となって準備を進めております。多数の皆様のご参加を心からお待ちしております。

2021年8月6日
一般財団法人日本製薬医学会 第12回年次大会長/理事
松山 琴音